木苺の棘
「朝まで、イサミさんは
 私に、大切な思い出の
 話を聞かせてくれたの
 
 タツミとの過去を・・・」

亡くした彼(巽)を思って
微笑むアリスは、とても
綺麗で・・・

「アリス
 本当に俺でいいの?」

私は、漣の手を強く握り締めた

「貴方じゃなきゃ
 駄目なの
 
 レンは・・・
 
 本当に私でいいの?」

八重のこと、八重に似た
岩浅さんの事・・・

「お前でなきゃダメだ」

わたしを見つめる

あなたの瞳に嘘は無い。

もう、二人には
不安な想いなど無い。

口づけ合う、二人・・・

「レン、嵌めて」
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