木苺の棘
「気に入った?」

「うん、とっても・・・」

左手を広げて、光に
翳してみる、アリス。

キラキラ、キラキラ

「本当
 とっても、素敵」

その素敵な輝きに
息をつく、アリス。

アナタ(指輪)は、永遠に
私の左手、薬指を独占して
輝き続ける。

よろしくね・・・

「アリス、おいで」

貴方は、明るい日差しの元
私をベッドへ誘う。

明るい部屋・・・

恥ずかしさから、私は少し
躊躇ってしまう。
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