木苺の棘
「レン?」

「昨日のケーキ食べる?
 チョコレート」

「今・・・
 食べたいの?」

「アリスは食べたい?」

「食べたいけど、今は・・・」

「今は?」

「ケーキよりも
 
 レンがいい」

さっきまで、躊躇していた
僕の可愛いアリス。

「いいの?」

挑発的に、私を見つめる。

「いいよ」

私達は、明るい日差しの元
愛し合い、眠る・・・

昨夜、眠ることのできなかった
二人は、抱きしめあい眠る。

同じ時の中で、眠る。
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