木苺の棘
「アリス
 お腹、空いた」

漣の可愛い一言で、私は
目覚めた。

昼食よりも、ずっと遅く
夕食よりも早い時間に
私達は食卓を囲む。

食卓と言っても
ダイニングテーブルなんて
私の部屋には無くて

小さなテーブルの上は
スノーボールに
クリスマスケーキ
ワインとグラスが占領中。

私達は、フローリングに
座る。

床の上に置かれた宅配ピザ

手には、パスタ。

「レン、アンして」

貴方の口に、フォークに
くるくると巻きつけた
パスタを運ぶ。

「うまい」
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