木苺の棘
漣は、私の口にピザを
運んでくれた。

ポロポロと零れる
コーン。

「小さな口
 
 おいしい?」

「うん、おいしい」

私達は、空腹を満たす。

愛で満たされる・・・

サンタのブーツ
のお菓子を食べながらも
気になる指輪。

ずっと指輪をし続けている事
など、今までに無かった私。

気がつくと、指輪を見つめ
指輪に触れる。

「アリス
 今度、一緒に
 エンゲージリング
 見に行こう」

漣の言葉に驚く、私。

「婚約指輪、いいの?」

「ああ
 好きなの選ぶといい」

「ありがとう

 ねえ、レン
 
 エンゲージリングにも
 文字、刻めるのかな?」
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