木苺の棘
だけど・・・

だけど、八重・・・

あなたは、私と一緒に

この失恋を

悲しんでくれますか?

一緒に

涙を流してくれますか?

無理な話だよね・・・

だから、私は良かったねと
喜んであげられない。

ごめんね・・・

私の想いが、あなたを

あなた達を傷つけた・・・

「レン・・・」

八重が、貴方の事を
そう呼ぶ度に

私の心は、どす黒く汚れ
壊れていく。
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