木苺の棘
沈黙が流れる・・・

シトシトと降る

悲しい氷雨。

しくしくと漏れる

泣き声。

お葬式・・・

制服を着た、貴方は
涙を浮かべて私を見つめた。

そして、何かを言おうとした。

その瞳、赤い瞳・・・

私を憎んでいる。

私は、その場所から
逃げ出した・・・

先輩・・・

どうか
この私を殺してください。

貴方になら
殺されてもいい・・・
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