木苺の棘
「アリスちゃんが倒れる時
 その、シイナさんから
 電話が合ったの」

「あの電話・・・
 タツミだったんだぁ」

貴方は、私が不安な時
いつも傍に居てくれるのね。

「マナさん、ありがとう
 また、連絡します」

病室を出て帰って行く
マナさんに、巽は深く
頭を下げた。

ベッドに上体を起こす私。

「アリス
 横になっていた方がいい」

「もう、大丈夫だよ
 タツミ、一緒に帰ろう」

「駄目だ、先生の話では
 鉄分が全く足りて無いらしい
 今日は、大事を取って
 このまま入院になるそうだ
 
 鉄分の注射に点滴をして
 様子を見て、退院は明日だ」
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