木苺の棘
「モカ、どうした?
 
 気分じゃないか?」

辺りは、いつの間にか
真っ暗・・・・・・

着ていた洋服は脱がされ
下着姿の私。

向き合う貴方の肩に
私は両腕を回して囁く。

「ううん、したいよ」

貴方の手が触れ、赤い下着から
零れる胸に、貴方の唇が触れる

「タツミ、愛してる・・・」

壊さないように、大切に
私を、その腕に抱くのは

椎名 巽(しいな たつみ)
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