木苺の棘
でも、慣れたこともある。

少しずつだけど、こうして
二人が手を繋ぎ歩く姿を見ても
動揺することはなくなった。

普通に、話だってできる。

割と大丈夫だよ・・・

うん、きっと、大丈夫・・・

私の頭に触れる、大きな手

耳に届くか届かないかの
小さな声・・・

「アリス、元気出せよ
 なっ」

チアキ先輩は、私の想いに
気が付いている?

そりゃ、気が付くよね?

つい最近まで
たまき先輩を好きです
モード全快だったんだもの。
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