木苺の棘
たまき先輩も、きっと

私の貴方に恋する想いに
気づいていた・・・?

気づいていないなら
あまりにも鈍感すぎるよ。

たまき先輩と八重が
付き合った事で、ひとつ
今までと変ったことがある。

それは、下校時間も
たまき先輩と過ごすことが
できるということ。

「レン、喉、渇いたね?
 あそこで、ジュース
 買って飲もうよ」

「ああ」

「アリス、行こう」

「うん」

ジュースの自動販売機の前で
ピンク色の財布を取り出す八重

「いいよ、出してやる」
< 88 / 674 >

この作品をシェア

pagetop