木苺の棘
八重、あなたは

現実の世界で、本当の世界で
貴方に恋をする。

でも、私は

夢の世界、空想の世界でしか
貴方に恋しちゃいけない・・・

夢を、現実のものにできない。

たまき先輩に、愛されたい。

レン・・・

そう、貴方の名を呼びたい。

私の夢は、先輩の彼女に
なりたかった・・・

友達の幸せを妬む

未練がましい自分が
死ぬ程、嫌い・・・

あまりにも辛すぎる恋を
その胸に、一人きりで
抱え込むには、私は幼すぎた。
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