木苺の棘
こうして、ゆっくりと貴方だけ
を見つめて演奏を聴いたのは
もしかしたら、今日が初めて
かもしれない。
あの、二人の交際を知った
ライブの日は、あの場所から
逃げ出し、文化祭の日は
ずっと遠くから見つめた。
偶然に見る事ができた
街道ライブの時は、演奏が
途中で中断・・・
私は、耳を研ぎ澄まし
貴方を見つめる・・・
メロディアスな曲調に
亡くなった、愛しい恋人・・・
八重へと向けられた
切ない歌詞・・・
私の胸は、キュンとなる。
濡れた髪から、ポタポタと
滴る雫で、私の背中は
びしょびしょ・・・。
濡れたシャツが、背中に
ぴったりと、くっ付いている。
私に声を掛けようとした巽は
声を掛けることをやめた。
を見つめて演奏を聴いたのは
もしかしたら、今日が初めて
かもしれない。
あの、二人の交際を知った
ライブの日は、あの場所から
逃げ出し、文化祭の日は
ずっと遠くから見つめた。
偶然に見る事ができた
街道ライブの時は、演奏が
途中で中断・・・
私は、耳を研ぎ澄まし
貴方を見つめる・・・
メロディアスな曲調に
亡くなった、愛しい恋人・・・
八重へと向けられた
切ない歌詞・・・
私の胸は、キュンとなる。
濡れた髪から、ポタポタと
滴る雫で、私の背中は
びしょびしょ・・・。
濡れたシャツが、背中に
ぴったりと、くっ付いている。
私に声を掛けようとした巽は
声を掛けることをやめた。