幼なじみは俺様彼氏
「あはっ、ムリだよ…。」





ここまでやってもらっといて、あたし意気地無し…。




「別にいいんだよ?とりあえず、教室行こっか。」

「うん。」





洸輔はなにも言わずに頭をポンッと撫でてくれた。





洸輔なりの頑張れ。





教室に行くと、郁くんがとんできた。





「楓ちゃん!!」

「郁くん、久しぶり。」

「今日から席元通りだから。麻衣は後ろだけど…。」




後ろか…。




郁くんが戻ってきてくれて良かった…。





「郁くんー…。」

「泣くなよ。大丈夫だから。紗和も海クンも香保里チャンも心配してた。」

「みんなが…。」





ありがとう。




あたしなんて、奏汰がいなかったら他人なのに。






「とにかく、俺も楓ちゃんをフォローするから。」






郁くんも電話もらったらしい。




どんどん大きくなる疑問。




「楓ちゃん。」




一番聞きたくない声があたしを読んだ。




麻衣ちゃん…。




「まぢなに?」

「元気?」




これで元気に見えたら相当!!
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