幼なじみは俺様彼氏

「悪いけど、麻衣ちゃんと話したくない。」

「あはは、ひどいなぁ！」





ねぇ、奏汰…。




はやく来てよ…。





電話してよ…。





「楓ちゃん、もういいよね？」

「なにが…？」

「奏汰クンちょーだい♪」





ふざけないでよ…。





「まだあげれるわけない!!あたしまだ…奏汰から何も聞いてない…。」

「楓…。」





奏汰は…あたしが嫌になったならそれはそれで連絡くれる。





そういうのはちゃんとする人。





「も〜ムカツク!!」

「神楽!?」





無言になった空気を打ち破ったのは神楽だった。





「ど、どうした!?」

「神楽、こういうのキライ!!ハッキリしときたいじゃん!?」





神楽様の忍耐が限界値を超えたようです…。





こうなったら神楽はとまらない。





「ちょっと待ってて!!今奏汰クンに電話するから!!」





誰にも何も言わせない勢いで喋る。





って、奏汰呼ぶって仕事じゃ…？






「もしもし、奏汰クン!?アンタがハッキリしないからもう、気持ち悪い空気漂いまくり!!今から学校来い!!仕事？そんなの実力で今すぐ全部片付けろ!!」