幼なじみは俺様彼氏
「は、はやいよ…。まだ心の準備が…!!」

「なんのために準備すんの?ってか俺私服だから、はやく人目につかないとこ行きたい。」





視線が痛いです…。




とくに先生…。





さっきまでいなかった麻衣が教室に戻ってきた。





「あ、奏汰クン♪私服かっこいー!!」

「いいから、屋上。」

「あぁ…。はぁい♪」





自信があります!!




って顔にイライラする。





俺は微塵も揺らいでねぇ!!





3人で無言のまま屋上に行く。





麻衣はずっと俺の隣にいたけど、楓は一歩後ろにいた。





俺のせいだよな…?




今、ハッキリするから。






「で?修羅場ってどうすればいいの?」




屋上で3人で輪になって座った。





「……奏汰の気持ちを聞きたい…。」






楓が下を向いたまま言う。





「俺の気持ち?」

「うん…。」

「俺は楓しかいない。楓が好き。ヤバイくらい好き。」

「うん…。えっ!?」





俺があっさり言うから、楓は目が点。




麻衣は固まってる。



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