幼なじみは俺様彼氏
「麻衣。お前が好きなのは俺じゃないだろ?外見とか肩書きだろ?」

「…!!」





どうやら図星。




だったら他のモデルにしろよ…。





「それに、俺が写真撮らせたのお前だって気づかないと思うか?」

「え…!?」

「洸輔。」

「洸輔!?」





呼んだら、ドアから洸輔が入ってきた。





さっき麻衣が撮らせたって感づいた俺は、走りながら洸輔に電話で頼んだ。





調べてくれって。




見つけたらしく、洸輔は手にカメラを持っている。





「よう。」

「フィルム中?」

「そう。ちょっと遊んであげたらくれた。」





真面目な洸輔もこういうときは怖い。





「おい…奏汰の評判落として、楓を傷つけたってこと解ってんのか?」

「…なによ。なにが悪いの?」





開き直りかよ。




打たれ強い奴だな…。





「洸輔サンキュ。麻衣、楓に謝れば許してやるよ。」

「謝るわけないじゃない。」

「解ってる?女のモデルでも、俺が言えば潰せるんだよ、お前なんか。」

「あ…。」





やっぱ仕事は好きか…。



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