幼なじみは俺様彼氏
「わかったわよ!!…ごめん…。」

「よし。フィルムは壊しまーす。」





俺は、フィルムを踏みつぶした。





「麻衣、神楽様がお呼び。」





うわ…。




かわいそ…。




あれは、そうとうやられそう…。





「奏汰、お前もだからな?あとで来いってさ。」

「まぢかよ…。」





俺もかわいそう…。





洸輔と麻衣は屋上を出ていった。






俺は、さっきから黙ってた楓の方に向く。





「楓?…ごめんな。」

「なんで…麻衣ちゃんの部屋なんか入ったの…?抱きしめたりしたの…?」

「前にパソコン直したお礼って言われてほぼ無理矢理…。抱きしめてねぇよ。コケた麻衣を支えただけ。」

「パソコン直しに家入るのがもうおかしいもん!!」

「ごめん…。」





楓の言う通りだ。




でも、楓の質問はまだ終わらない。






「なんで、素見せたの?」

「なんか、つい…。」

「素も表も好きなのはあたしだけでいいの!!」

「うん…。」





ついに、楓の目から涙が落ち始めた。




麻衣がいたから耐えてたんだろ?




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