幼なじみは俺様彼氏
次の日の午後。




あたしも奏汰も、朝から仕事で空き時間がたまたま合ったから、行くことにした。





只今家の前。





気が重い。





「行くぞ。」

「うん…。」





奏汰が手を強く握ってくれる。






玄関を開けて、リビングに入る。






「あら、楓!!奏汰くんも!!」

「…。」

「おじゃまします。」





海クンと友達の2人は海クンと同い年。




つまり、親の年齢も子供の年齢も一緒。





「お父さんは?」

「コンビニ。」





…あたしに対して心配とかなかったわけ!?





「海も元気そうね!!香保里も。奏汰くん、楓と付き合ってるんだって?頑張ってね♪」

「あはは、はい。」





あんたに言われたくない…。




あたしのことで頑張ったことなんかないでしょ?






誕生日だってなんだって、メールの1つもないじゃん。






「ただいま〜。って、楓。あ、奏汰くんも。楓の彼氏だって?楓でいいのか?ははっ!!」

「楓がいいんですよ。」





ムカツク!!




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