幼なじみは俺様彼氏
「楓…。」

「あたしは!!もう…2人と親子でいる自信ない…。」




勝手に出てくる言葉。




頭なんかで考え付かない。




だから、これがあたしの本心。




この涙もあたしの本心。





奏汰は黙ってあたしの手を握っててくれてる。







「楓、そんなに悩んで…?」

「悩んでなんかない…!!」




もう言葉が詰まって出てこない。




奏汰が、一歩前に出た。





「楓は…ずっと苦しんできました。」

「奏汰くん…。」

「自分は2人には必要ないって思ってきた。俺は、2人が仕事に打ち込むのは楓の為だって思ってます。でも、その楓が苦しんでたら、意味なくないですか?」





それを聞いた両親は黙った。




なんで黙るの?





「楓がこの大きい家でなにを思ってたか、想像出来ますか?」

「…そうだな…。」





弁解の1つでもしてみてよ!!




なんで黙るの?





「俺はいつか楓と結婚したいって思ってます。そのときも、さっきみたいに軽く許せますか?」




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