幼なじみは俺様彼氏
◎楓



奏汰に嘘言っちゃった〜…。




どうもしないわけないのに。





「また…。」




あたしの靴箱にはいっつもなんか入ってる。



靴は自分で持ち歩いてる。




いわゆる、イジメ。




コレが始まったのは、





家のことが終わった次の日から。




もしかしたら、その日からだったのかも。





理由は奏汰。



『似合わない』『調子にのるな』『いつか捨てられる』『ブス』『キモイ』





そんなことばっか。





靴もジャージもロッカーの中身も、全部持ち帰ってる。





荷物が重い…。






「神楽おはよ…。」

「あ、楓…はやいっ!!」





神楽はあたしの机の落書きを消そうとしてくれてた。



ゴミ袋があるってことは、机の中にゴミがあったってこと。





「あはは、神楽いいよ〜?そんなこと神楽がすることじゃない。」

「楓…。」

「大丈夫だから。まだ顔や体に傷はついてない。」

「ごめんね…。」





謝らないで?




神楽はあたしに関わらない方がいい…。




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