幼なじみは俺様彼氏
重い荷物を持って学校を出た。



ジャージのままじゃ行けないから、一回帰って着替えてきた。






「おはようございます!!」

「今日も元気だね!!」

「はい!」





嘘。




元気じゃない。




でも撮ってる間は忘れられるんだ。





撮影が終わったのは、学校が終わる少し前。




急いで制服を買って帰った。





「楓!!さっきなんでジャージで…。」

「制服どっかにひっかけて破いちゃったから。」

「…。」





ごめんね、香保里チャン。




今日は海クンもいないから、香保里チャン1人に心配かけちゃった。




「海クンにも奏汰にも言わないでね〜!変に疑いそうだし!!」

「わかっ…た…。」





ありがとう香保里チャン…。




そのとき、奏汰が帰ってきた。




「ただいまー…楓!!仕事は?」

「終わったよ!!」

「わざわざ着替えていったの?」

「うん。なんか気分転換!!」

「あはっ、意味わかんない!」





奏汰といれば、辛くないよ?




だから、お願いだから気づかないで?




あぁー…胃痛い…。





< 198 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop