幼なじみは俺様彼氏
「寒いでしょ?震えてる…。」

「寒いから…だよ…ね。」




怖くてじゃないよね?




郁くんが、神楽と洸輔を連れてきた。





「楓!!」

「大丈夫か!?」

「あは…大丈夫…。」





何も言わないで?




これが精一杯の笑顔だから…。





「も…見てられないよぉ…。」

「神楽…。」





崩れそうな神楽を洸輔が支えてる。




ごめんなさい…。





「もういいよ?神楽、もうあたしから逃げて?」

「楓…?」

「神楽が傷つくのもうイヤ…!!洸輔も…郁くんも…もういいよ。ありがとう。…ごめんなさい。」

「待てよ…」

「出てって…。」





小さい声でそう言うと、洸輔と郁くんが神楽を連れていった。





「これでいい…。ねぇ、先生。怒る?」

「怒らないわよ。あなたなりの3人を守る方法でしょ?」

「わかってくれてありがと…。でももう…保健室にも逃げ込まないから…。」

「…。」





ありがとう先生。





それからすぐ、あたしはジャージに着替えて教室に戻った。




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