幼なじみは俺様彼氏
「いたっ…」




お湯がしみた手のひらの傷は、カッターの刃で出来たもの。




さすがにビックリした。




でも手のひらなら、撮影もなんとかなるから良かった。





「カエちゃん、一緒にはいっていい?」

「いいよー!!」





初めて紗和ちゃんと一緒だー!!





「初めてだね、カエちゃんとお風呂。」

「だねー!」

「……実はね、郁には言うなって言われたんだけどさ。頼まれたんだ。3人に。楓の様子見てやってって。」

「え…。」

「あたしも知ってる。イジメのこと。ってか、学校中で有名!!」

「あはっ、だよね〜。」





紗和ちゃんにまで迷惑かけて…あたしは何やってんだー…。




結局迷惑しかかけれないあたし。




いっそ学校やめよっかな…。




また胃が痛む…。





「カエちゃん…。1人で背負わないで?みんなカエちゃんの仲間でしょ?」

「…いつか。いつかイジメが終わったら、あたしから行くんだ。友達になってって言いに。」

「なんでそれ、3人に言わないの?奏兄が忙しくて頼れないなら3人しかいないじゃん!!」

「あたしは大丈夫。耐えれる。」



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