幼なじみは俺様彼氏
だって相手は見えない。




姿は絶対に出してこない。




でもあたしは見つけても、なにか言えるほど強くない。






「大丈夫だよ、紗和ちゃん!!明日は郁くんのとこに戻っていいよ?」

「言われなくても〜。」





紗和ちゃんってやっぱり海クンの娘。




こういうときの反応が。





「あはっ、ありがと紗和ちゃん!!」





そのあと、あたしの手の傷に気付いた紗和ちゃん。




「ありえない!!」




って言って髪を洗ってくれた。






あがったらすぐ、布団に入った。





そしたら、奏汰から電話。




「もしもし!?珍しいね!!」

「はは!ごめんな、帰れなくなって。」

「仕事じゃん?」

「寂しいくせに。」

「寂しい〜…。」

「カワイイ!!」





奏汰に抱き締められるだけでいいのに…。




それであたしは頑張れる。



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