幼なじみは俺様彼氏
もうそこからは、女子2人の涙が止まらない止まらない。




俺は楓を撫でながら慰めた。




神楽をなだめてる洸輔も若干涙目。




郁は心の中で泣いてんだろーな…。





全員が落ち着いてきた頃、



「また、学校で!!」




って言って3人が帰った。






「楓ー。泣き止んだか?」

「ん…。奏、ごめんね?」

「お前さ、もっと言え!!遠慮しすぎ!!俺はお前のなに?」

「彼氏…。」

「だろ?だから楓を守りたい。頼られたい。原因が俺ならなおさら。」





俺のせいなのに、俺のために楓は1人で背負った。





俺彼氏失格だ。





「楓…。おいで。」

「…奏!!」





飛び付いてきた楓を、強く抱いた。




震えてる。




ごめんな…。




この弱い楓を守るのが俺の役目だったのに。





「楓ゴメン!!俺が…ダメダメだから…傷つけた。」

「違うよ、奏!!あたしは奏が好きだから自分で決めたの。」

「だったら、もう二度と1人で耐えるって決めるな!!どんなときでも俺に電話。解った?」

「うん…!!」





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