幼なじみは俺様彼氏
「驚くようなことじゃないよ、奏汰クン。これはまだ軽い方。」

「神楽…。」

「そっか…。神楽にまで迷惑をかけたみたいでゴメンね。クラスのみんなも…。」





いじめのことは、前から奏汰知ってたし。




表奏汰だけど、絶対怒ってる…。




クラスのみんなにも悪いなんて思ってないくせに。





でも奏汰があんなこと言ったら…。




「あ…わ、私達が悪いの!!迷惑なんてそんな!!」




こう言っちゃう。





奏クン、悪魔のしっぽが出てるよ…。






「楓来て。」

「あ、うん…。」





教室を出た奏汰が連れてきたのは、あの教材庫。





「やっ…奏!!来たくない!!」

「いいから。」





勝手に足が震えて、あの日みたいに冷えてく気がする。





「バカ奏〜…。」

「今来るから。」

「え?」






奏汰の言った意味を考えてたら、足音がした。




誰だろ…?





「奏汰ク〜ン♪…て…え?有澤楓?」

「せ、んぱいがた…。」





なんで?




まさか、奏汰が呼んだのって…!?





「待ってましたよ、先輩♪」


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