幼なじみは俺様彼氏
「奏!?」

「楓、逃げないで解決することも必要なときがある。俺に任せて?」





あたしにはどうすればいいのかわかんない。




けど、奏汰がそう言うなら…。





あたしは奏汰の制服の裾を握った。




それを見て、少し微笑んでから奏汰は前を見た。





「楓をいじめてたのって先輩方だったんですね…。」

「えっ!?なな、何言ってるの!?」

「有澤さんに言われたの?そんなの信じちゃダメ!!」

「そうよ!!その子、男と歩いてたよ?奏汰クンに嘘ついてる!!」

「ちがっ…」




否定しようとしたけど、睨まれて何も言えなくなった。




嘘つきはそっちじゃん!!




あたしは、男となんか歩いてない!!





「…楓、ホント?」

「ちがうよ…!!」





信じて




まだ泣かない。




今は泣くとこじゃない。




真っ直ぐ奏汰を見たら、奏汰も見てくれる。





「悪いけど、俺は先輩より楓を信じます。ってゆうか…証拠あがってんだけど?いじめの。」

「え…!?」

「3年のこの時期にバレたらヤバくないですか?」

「…っ!!」




いつのまに証拠なんか…。


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