幼なじみは俺様彼氏
「奏汰…ただいま?」

「……おかえり。」





イヴなのに、これはやっぱりおかしい。





奏汰は俺様なんだから、奏汰らしくしてればいいのに…。






「奏汰?なに怒ってんの?」

「…別に。」

「仕事のことなの?」

「……。」

「あたしがなんかしたの?」

「……。」






なんで答えないの…。





ヤバイ…泣きそうかも…。





「楓さぁ。今日ユウキと2人で出掛けただろ?」

「へ?」

「アイツのこと好きなわけ?」

「なんで知って…?」

「偶然聞いた。昨日お前の声がしたから一緒に帰ろうとしたらユウキいるし。今日会う約束してるし…。ってか楽しそうだし。」

「奏汰いたの?」

「…まぁ。」





声かけてくれれば良かったのに。




ってか…それって…





「ヤ…キモチ?」

「………悪い?」






これは想像してなかったよ…。




ヤキモチやくってことはさ?




それだけあたしのこと好きって思っていい






「バカ奏!!」





あたしは思いっきり奏汰にとびついた。





「うわっ…お前…危ねぇよ…!!」

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