幼なじみは俺様彼氏
まだ肌寒いから来るのはやっぱり空き教室。




ここは結構イイ場所。





「楓、もうカナは気にすんなよ。」

「気にしてない!!…つもり。」

「初めてだから気になる?」

「…わかんない。でも先生は見てるのもやだ。」





そう呟いた楓は、珍しく自分から抱きついてきた。




うん、キュンってした。




楓を強く抱きしめ返す。





「楓は俺のものだろ?同じように俺は楓のもの。心配すんな。」

「うん…。チュー…。」




カワイイ…。




要望に答えます!!





「…安心した?」

「信用した。」

「それでいっか。」

「うん。」





そのあとは少し明るさを取り戻した楓とイチャイチャしてた。




これ以上は不安にさせないから。





「楓もこのあと仕事だっけ?」

「うん。もう出る。」

「俺も。行くか。」





荷物を持って、お互いの仕事場につくまで手を繋いで歩いた。





やっぱりカナとは話さなきゃいけないと思う。




でも一対一じゃなくて、楓も一緒に。




不安にさせたくはないから。




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