幼なじみは俺様彼氏
「香保里のことは後で俺がなんとかするから。」

「海クンに出来るの?」

「任せろ。」




あたし、香保里チャンの気持ちわかるよ。




アメリカって…。





「どれくらい行くの?」

「1年か2年。」

「いつ行くの?」

「1週間後。」





どうして奏汰は、そういう大事なこと言ってくれないの?




直前に言われたって困るんだよ…。





「楓…ごめん。何か焦ってて…。」

「……。」




何も考えれない。




アメリカ…。




いつか行くってわかってた。




覚悟もしてたつもり。





でも…何も言われないで突然はさすがに…。





「香保里チャンの…とこに行ってくる…。多分…今は海クンじゃダメ…。」

「…わかった。」

「…楓!!」





振り返らないで香保里チャンの部屋に行った。





「香保里チャン…。入っていい?」

「楓?…いいよ。」




中に入ると、香保里チャンはただベッドに座って涙を流してた。




「あはは…子供だよね、あたし。」





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