幼なじみは俺様彼氏
良かった。



香保里チャンと海クンにはいつまでも仲良しでいてほしいもん。





『紗和ちゃんにはもうアメリカのこと言った?』

「言った言った。超キレてた。」

『大丈夫?』

「お前と違って頑丈だからな!郁もいるし。」




良かった…。




紗和ちゃんだって奏汰のこと好きだもん。






「郁通して神楽と洸輔にも多分伝わった。」




そっか…。




お見舞い来られたらどうしよう。




寝たふり?




「声のこと隠してもムダだからな〜。」




言ったんかい!!



海クン鬼…。





こんなに楽しいのに…なんで声出ないの?





「仕事だけど…俺付き添ってやる?しばらく休む?」

『やる。』

「すげぇな!!」





すごくなんかないよ。




それしかないだけ…。





「楓!!」




勢いよく開いたドアの向こうにいたのは、神楽と洸輔と紗和ちゃんと郁くん。




一応手を振ってみた。





「ホントに…声出ないの?」

「……!!」

「ごめん!!無理しないで!?」




ごめんね、神楽。




ホントは大丈夫って言いたいんだよ。



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