幼なじみは俺様彼氏
そりゃそーだ。



誰がお前なんかに愛想よくするか!!





「楓は1ミリも揺れてねぇよ?」

「まだわかんないじゃん。明日には帰るんでしょ?」





うぜぇな、まぢで…。




ムカツク野郎だ…。





「つか、俺はお前と違って忙しいわけ。じゃあな。」

「せめて仕事は頑張れよ!KAEはいずれ俺が貰うから。」





あ゛ぁぁぁぁぁ!!




ムカツク!!




俺は振り返らずに歩いた。




ムカツク!!






でも、言い寄るのはハルミだけじゃねぇよな…。




出来ることなら楓をずっとアメリカに置いておきたい。




俺から離したくない。




でもそんなことは出来ない…。






ちゃんとした繋がりが欲しい。





そうなると…アレしかねぇか…。





ホントは一緒に日本にいるときが良かったけど…。





背に腹は変えられねぇ!!





歩きながらケータイを取り出す。






「もしもし、親父?起きてる?」

「よぉ、久しぶりだな!楓は?」

「楓なら元気。それより親父の顔を存分に活かして、こっちの時間で明日の夕方必着で届けて欲しいものが…。」


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