幼なじみは俺様彼氏
◎奏汰



楓が撮影に戻ってもにらみ合いを続けていた俺とハルミ。





「…つかさ、お前って楓の何が好きなわけ?」

「人気モデルなとこ?」

「バカじゃん。」





洸輔からどんなヤツかは聞いたけど。




ホントなのか…。




まぁ、俺をナメて楓に手を出したのが運のつきだな。




「俺と楓ってもとはなんだったか知ってる?」

「知るか。」

「幼なじみ。すごくね?」

「すごくねぇ。だからなに?」

「お前ごときじゃ仲を崩せないってこと。」






根性だけはある奴だな…。



クソうぜぇ…。




これだけは言いたくなかったけど…仕方ねぇ。




「俺の親父って誰か知ってる?」

「UMIサンだろ?」

「そうそう!楓ってさ、親父にとっても娘みたいなもんでさ。」

「さっきからまわりくどいよ。なんなの?」

「じゃぁ言うけど、一家全員路頭に迷うか?」

「…!?」

「この会社もお前もあっという間に潰せんだよ、親父は。」





これが超奥の手。




親父を使わなきゃいけないとこが情けねぇけど…。





こっちはまだまだ遠恋なんだよ!!




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