幼なじみは俺様彼氏
「ありがとな。」





ゆっくり近づいて頭を撫でると、さっきまで泣き止んでたのにまた泣き出した。




焦る俺。





「バカ奏…!!」

「うん、ごめん。」

「昨日なんて、抱きついただけじゃん!キスもしてなくて…。」

「ごめん。」





でも、泣きながらそんなこと言われちゃうと…。




俺が黙ってないってゆうか…。





「ホントごめん。」

「……あたしもごめん。どーせ咲々さんとかに無理矢理飲まされたんでしょ?」

「まぁ…。でも、やっぱ俺が悪い。」

「奏のそーゆぅところも好き…。」

「なんか…楓またカワイくなった。」

「奏もカッコよくなった…。紗和ちゃんも言ってた。」





我が妹!!




たまにはカワイイじゃねぇか!!




楓には負けるけど。





「楓、おいで。」

「…うん。」





楓を俺の向かいに座らせて腰を抱く。





照れてるのか、目を合わせようとしない。





「ごめんな?」

「…もういいよ。」

「仲直り?」

「仲直り!!」





そう言って笑う楓にキスをした。





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