幼なじみは俺様彼氏
一時間後くらいに海クンが部屋に来た。





「大丈夫か?」

「うん。海クン香水落としてきてくれたの?」

「香保里がダメって言うからな。」





香保里チャンがいると心強いね。




さすが、二児の母。





「奏汰にはいつ言うか決めたのか?」

「まだ…。」

「何が心配?」

「奏汰が…今すぐアメリカから本当に帰ってくるんじゃないかって。」

「帰ってきてほしくねぇの?」

「今はね。奏汰の夢を叶えてから帰ってきてほしい。」





あたしがそう言うと、海クンは優しく笑った。




それから頭を撫でてくれた。





「お前出来た嫁だな〜!!」

「なにイキナリ!!」

「香保里だったら、今すぐ帰ってこいバカ!って言う。」

「あはっ、言いそう!!」

「大丈夫だよ、奏汰は。いっぺん言ってみ?んで、帰ってくるっつったら殴れ!!」





どうやって…。




でも、海クンの言ってることはわかったよ。





「海クンありがと!」

「おうよ。んじゃ、俺は寝る。おやすみ。」





海クンはそう言って出ていった。




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