幼なじみは俺様彼氏
◎奏汰



大事な話…。




別れ話ではないらしい。




だったらなんだ?





「はぁ…。」

「ソウタ、ドシタノ?」

「あ、なんでもないです!!」





カメラマンに覚えたての日本語で心配されちゃったじゃねぇか!!





今日一日そんな感じ。





朝には電話しなきゃいけねぇ。











そして、いよいよ電話するときがきた。





「もしもし。」

「もしもし奏汰…。」





なんだ!?




暗い?





「えっと…すっごく言いにくいんだけど…。」

「なんだよ?」

「…デキちゃった…。」





…この場合…デキたと言うのは子供のことだよな?




え…なんか…驚いた…。





「それって…確か?」

「うん…病院にも行った。ってか…意外と冷静?」





冷静…?




これって冷静なのか?




頭が真っ白で…。





「あの…あたしは…産みたいの。」





俺の子供?




しかも楓との…。




なんか…それって…。




「奏汰…!」

「ヤバイ…超嬉しい…!!」




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