幼なじみは俺様彼氏
「もしもし!今ヒマ?」

「おう。今かけようと思ってた。」




奏汰の声はいつもと変わらない。




無理しちゃって…。




きっと今、電話で良かったって思ってんだろうね。





「赤ちゃんね、だんだん頭とか見えてきてるんだよ?」

「まぢ!?見てぇ!!帰ったら一緒に病院行く!!」

「エコー写真貰えるんだよ?奏汰に見せたいなって思ってた。」

「うん、見てぇ。」





顔見なくてもわかるよ。




奏汰今、優しい顔してる。




でも顔が見たい…。





「誕生日まであとがないよ?大丈夫?」

「おう。約束の変更はなしだ。」

「あはっ、じゃあ信じる〜♪」





少しでも奏汰の支えになりたい。




なにをしたらいいかなんてわからないけど。





「奏汰…。」

「ん?」

「有言実行なんでしょ?奏汰に出来ないことないよね?」

「…当たり前。俺を誰だと思ってんの?」

「あはっ、そうだった!!」
「じゃあな。」

「うん!!」





頑張れ奏汰…。





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