幼なじみは俺様彼氏
「楓…?」

「ごめ、奏汰…なんか…お腹痛い…。」

「まぢか!?とりあえず車行くぞ!!」





かごごと店に置きっぱで来てしまった。




まぁ、商品戻してる余裕なんかねぇから。





車に乗せて、はやく丁寧に運転。




やっとついた病院に駆け込む。





「先生!!佐倉先生!!楓が腹痛いって…!!」

「え!?落ち着いて!!今どこ?」

「車…。」

「わかったわ。案内して!!」






先生は病院のスタッフ数人を使って、楓を病院内に運んだ。






先生の説明はよく頭に入らなかったけどとにかく大丈夫らしい。





しばらくしたら楓が分娩室に入ったって聞いて、俺も慌てて入った。





「いったぃぃぃ!!」

「楓!!」





い、痛そう…。




男ってこういうとき情けねぇ。





「奏…汰…」

「ん?いるから、ちゃんと。」

「はぁ…うっあぁぁぁ!」





ひときわ大きい声で楓が叫ぶと、看護師さんが



「元気な男の子ですよ!!」




そう言った。




「奏汰…!!」

「ありがとう、楓。」





俺は疲れてる楓を抱きしめた。





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