幼なじみは俺様彼氏
◎奏汰



キモいよ洸輔…。




まぢない…。





「楓…行こっか…。」

「あはは…うん。」







朝のHRが始まる直前に戻ってきた洸輔。





今日は洸輔に聞きたいことあるんだよ…。





「なぁ、洸輔。楓から悩んでることとか聞いてねぇ?」





小声で洸輔に話しかける。




表だと話すの疲れるし。





「別に?神楽もなんも言ってねぇよ?」

「じゃぁさ…俺達が付き合ってることに関してなんか言ったか?」

「いや?別に……あ。」

「言ったのか?」

「いやー、公表しないのかって聞いただけ。」

「お前バカ?」

「はぁ!?」





だから昨日…。




どうせ俺が人気モデルだし自分みたいなのが彼女だと…。





とか思ってんだろ…。




つか、知らなかったからまた今度とか言っちゃったし…。





「最悪…。」

「楓のことだから、悩んでるなー!はは!」

「お前死刑…。」





どーすっかな…。




…あ。





「やべぇ!!」

「なんだよ!?」

「楓の誕生日9月じゃん…。」

「何日よ?」

「5日…。」

「お前のほうがバカ!!」




< 53 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop