花嫁の証
怖い…
またあたしは…
震える手で空夜君の
ワイシャツを掴んだ
「大丈夫だ…
あいつは俺が召してやる」
そう言ってあたしを
咲矢に渡す
「お前はこいつ抱えて逃げろ
うちの教会まで走れ」
空夜君が咲矢を
じっと見つめた
「分かった…
絶対届ける」
咲矢が強く頷いた
「待ってよ!!
空夜君は!?
空夜君はどうするの!?」
あたしの問い掛けに
答えないで両ポッケから
銀の双銃を出す
え!?
なんて物騒なもんを…
つか所持していいのか
あんな物!!
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