花嫁の証

「とんだ寝ぼけ野郎だな」

空夜君があたしの隣で
ご飯を食べながら呟く



「すみませんね」


あたしも負けじと
冷たく言い放つ



何さ…
人の気も知らないで



「空夜!
もう少し性格を治せ」



和人さんが普段の
穏やかな顔から一変
鬼のように睨む



怖いなぁ…和人さん…笑





「如月君すまないね
後で私から言っとくから」



和人さんはケロッと
優しく笑った





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