花嫁の証
「空夜君…
あぁ!もう!
我慢してたのに!!
見破るな馬鹿ぁ…」
あたしは俯いて
泣いた
涙が地面を濡らしてく
だけど太陽が乾かしていく
あたしの辛さや
苦しさの印が
跡形も無く消えていく
例え消えてしまっても
今此処に見ていてくれる
誰かが居る事は
こんなに…
こんなにあたしを
救ってくれる
ポンッ
頭を優しく撫でられる
優しくて
なんだか気持ち良くて
ふぁ……眠いや…
あたしはそのまま
空夜君に倒れ込んだ
深い眠りについた
.