花嫁の証
「……………」
どうしたらいい…?
言っていいのかな
言ったらきっと
咲矢は全力で
守ろうとしてくれる
そうわかってるから…
傷つけてしまうって
事も分かる
あたしは…
「結衣花…
もし結衣花が言えない理由
が俺を気遣ってなら…
俺を気遣うなんて
やめろよな!
俺はお前に隠される
方が辛いんだけど?」
咲矢は優しく
あたしに問い掛ける
咲矢に話そう
これから話す事が
ちゃんと伝えられるかな
「咲矢…あのね………」
あたしは一つ一つ
伝わるように
丁寧に話した
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