花嫁の証

「あたし…ね…
裸足で雪の上歩いても
痛くないし冷たくない

こんな薄着なのに
寒くも無い……」


あたしの言葉を
聞いた空夜君が
あたしを抱きしめた




「言うな………」




そう言った空夜君は
泣いてるように思えた



…気のせいかな?




「また一つ…
あたしは人で無くなって
いくのかもしれないね…」



一つ一つ…


あたしから人としての
何かが無くなっていく




明日なんか来ないで…
来ないで…




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