花嫁の証

「俺が…
お前が恐れる物から
護ってやるから…」


空夜君はあたしの
頭を撫でる


「うん…」


あたしは空夜君に
しがみつく


「俺が傍にいる
今だけだ…辛いのは…
必ず元に戻る
そのために俺が戦う」



まるで自分に
言い聞かせるように呟く




「うん…」



少しずつあたしの
不安を壊していく



「俺が化け物なんかに
させねぇーから…
信じろ」



信じろ




どんなに頼もしい
言葉なんだろう




今あたしを救って
くれるのは






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