花嫁の証

「なーんだ!知ってたのか!
なら俺らはダチだな!!」

ニコニコしながら
心底嬉しそうに
握手した手をぶんぶん
振り回す



「あぁ…よろしく…な…」


空夜君若干圧されてるな
あたしも初対面で
これされたからさ



でもこんな咲矢だから
友達も多いし
人望厚いんだろうな





ふと時計を見ると
チャイムが鳴る4分前



「あ!咲矢もう
クラス戻らないと!」



あたしは咲矢の
手を掴んで走り出す







「無資格…」




去際に空夜君が
何かを呟いた気がした







< 91 / 226 >

この作品をシェア

pagetop