図書室の金髪王子
「えっ...そんな事でいいんですか??」
「うん。それで十分」
なんか予想外の答えだったな...
「分かりました。じゃあ明日から放課後はここに来ますね。」
「うん。じゃあ約束」
そう言うと先輩は、私の前に小指を出した。
「あの...これは」
「指切りだよ指切り。」
「あ、指切りですか」
「ん、ほら指出して」
「は、はいっ」
先輩と私は指切りをした。
指切りげんまん...って歌う先輩が、なんだか可愛く見えてしまったが、言ったらきっと怒られるから黙っておこう。
この約束で、私と先輩はこれから放課後、図書室で会う事になったんだ。