図書室の金髪王子
「ウワサの事知ってたのか...?」
「あ、はい。友達が言ってたので」
そう言うと、先輩の表情が少し暗くなったような気がした。
聞いちゃダメな事だったかな...
「そのウワサ聞いてさ、俺の事こわいとか思わなかったの?」
先輩が真剣な表情で言うから、なんか緊張しちゃうな...。
「私は...先輩が悪い人だとは思えません。」
「こんな見た目してんのに?」
「私は綺麗だと思います。」
「は...綺麗??」
先輩は目を見開いて驚いていた。
まぁいきなり綺麗なんて言われて無理もないけど...
「先輩の髪です。」
「髪...?」
「いつも、太陽の光にあたってキラキラしてるんです。」