空が恋で満ちる時
「真崎さん、こんな時間に呼んだりなんかしちゃってゴメンね」
「ううん、平気へーき」
2−Bの学級委員である彼は、
成績良し、性格良し、顔良しで
女子からはひそかに人気がある。
そんな彼から呼び出されるとは…
…なんて幸せ者なんだ、この私!
自然とニヤける顔をどうにか抑え、
普段どおりの顔を作って言う。
「えと…高橋くん、どうしたの?」
「何て言うか……」
顔を真っ赤にして、彼は言った。
「ま、真崎さん……その、実は僕、
ずっと前から真崎さんの事が……」
(よし、来た……っ!!!)